奥さんがプロ野球の試合を観ながら「打つ順番って意味あると?」と聞いてきました。
もちろん、重要な意味があります。
今回は、日本における野球の打順の役割について紹介します。
ちなみに、打つ順番のことを「打順(だじゅん)」と呼びます。
日本における打順の役割
打順によって呼び方が違う
DHについて知りたい方は↓をご参考ください。

9人が打つ順番によって呼び方が違います。
打順 | 呼び方 |
1番 | 上位打線 |
2番 | |
3番 | 中軸 クリーンナップ |
4番 | |
5番 | |
6番 | 下位打線 |
7番 | |
8番 | |
9番 |
1番(上位打線)日本における打順の役割
1番バッターは、誰よりも打席に立つ回数が多くなるため、出塁率が高い人が適しています。
出塁率を高くするために、
- 安定してヒットが打てる
- 足が速い(内野ゴロでもセーフにできる)
- 選球眼がある(ストライク・ボールの見極めができる)
能力が求められます。
2番(上位打線)
2番バッターは、1番バッターの状況によって役割が変わりますが、次のバッターにつなぐことができる人が適しています。
2番バッターは「小柄で小技ができるバッター」をイメージしている人が多いのではないでしょうか?
それは、昔から日本の野球では、1番バッターが出塁したら、バント(犠打)してランナーを進める作戦が一般的だからです。
- バントができる
- ランナーを進めるバッティングができる
能力が求められます。
3番(クリーンナップ)
3番バッターまでは必ず最初の攻撃時に打席が回ってきます。
1番・2番バッターの状況によって役割が変わりますが、走力と長打力のバランスが取れている人が適しています。
3番バッターは、ランナーがいる時は長打力を活かして得点に繋げる力が必要になり、ランナーがいない時は出塁できる力が必要になります。
- チャンスに強い
- 得点に繋がる長打力がある
- 安定してヒットが打てる
- 足が速い(内野ゴロでもセーフにできる)
能力が求められます。
4番(クリーンナップ)
日本では4番バッターが花形の打順になります。
読売ジャイアンツでは、歴代の4番打者を記録しています。(2020年時点で第90代)
誰よりも長打力がある人が適しています。
1番~3番が出塁しても、4番がここぞ!という時に打てなかったら意味がありません。
- (誰よりも)チャンスに強い
- (誰よりも)得点に繋がる長打力がある
能力が求められます。
5番(クリーンナップ)
5番バッターは、4番の次に長打力がある人が適しています。
4番が打てなかった時の「最後の砦」です。
- チャンスに強い
- 得点に繋がる長打力がある
能力が求められます。
6~8番(下位打線)
6~9番までは下位打線と呼ばれ、1番~5番のように走力や長打力に特化した能力を持っていない人(打力が低い人)が配置されます。
または、バッティングの調子を落としている選手が下位打線に落とされます。
意味は「ライトを守る8番バッター」ですが、裏の意味を含めると(打球があまり飛んでこない)ライトで(打力が低い)8番バッターとなります。
9番(下位打線)
9番は、セ・リーグではピッチャーが配置されます。
パ・リーグや高校野球では6~8番同様に打力が低い人が配置されます。
最後に
役割を理解することで、今までの10倍野球観戦を楽しむことができます。
スターティングメンバーの打順を見て、
なんて言うと、野球を知ってる人っぽくなります。笑
打順も作戦の一つで、上記は日本における野球の典型的な打順です。
チーム方針やメンバーの能力によって変えるのはアリだと思います。
また、日本とアメリカ(メジャーリーグ)では考え方も違うし、新たな打順の理論も出てきています。
今後、日本とメジャーリーグの考え方の違いや、新たな打順の理論についても紹介予定です。