私たち家族はプロ野球の中継をよくテレビで見ています。
私は高校野球まで経験したので、ある程度のルールを理解していますが、奥さんはルールについて全く理解していません。
と、よく質問をしてくるので、何が起こったのか1つ1つ説明していますが、一向に覚えてくれる気配がありません・・・笑
そこで、野球観戦は好きだけどルールのことは分からない方のために「分かると10倍楽しめる野球の知識」をテーマに、少しずつ野球のルールについて紹介します。
第1回目は、DH(指名打者)制について紹介!
野球の前提条件
野球は最低9人で行うスポーツ
9人で守りますが、それぞれの守備位置は以下の通りです。
ポジション番号 | 守備位置 | ポジション | 英語表記(略称) |
---|---|---|---|
1 | 投手 | ピッチャー | Pitcher(P) |
2 | 捕手 | キャッチャー | Catcher(C) |
3 | 一塁手 | ファースト | First Baseman(1B) |
4 | 二塁手 | セカンド | Second Baseman(2B) |
5 | 三塁手 | サード | Third Baseman(3B) |
6 | 遊撃手 | ショート | Shortstop(SS) |
7 | 左翼手 | レフト | Left Fielder(RF) |
8 | 中堅手 | センター | Center Fielder(CF) |
9 | 右翼手 | ライト | Right Fielder(RF) |
守備位置は以下の図の通りです。

高校野球の場合、ポジション番号を付けた背番号の子がレギュラーの割合が高いです。
ちなみに、ベンチ入りできる人数は
- 高校野球(地方大会):20人
- 高校野球(甲子園):18人
- プロ野球:25人
となっています。
なぜ、「最低」9人なのかというと、DH(指名打者)制があるからです!
DH(指名打者)制の概要
一言でいえば、守備は守らないバッティング専門の選手ってこと。
DH(指名打者)とは?
攻撃時にピッチャーの代わりに打席に立ち「打つ専門」の選手のことです。
つまり、DH(指名打者)制の場合、ピッチャーは打席に立たず「投げる(守る)専門」の選手になります。
通常は「打つ」と「守る」を一人で行いますが、DH制の場合は「投げる=ピッチャー」と「打つ=DH(指名打者)」の二人に役割分担させることができます。
高校野球とプロ野球(セ・リーグ)はDHなし
高校野球やプロ野球のセ・リーグでは、DH制を導入していません。
「9人で守って9人で打つ野球」で、ピッチャーも打席に入ります。
試合をするためには9人必要になります。
高校野球とプロ野球の違い
高校野球では、ピッチャーで攻撃の中核となる「4番バッター」として活躍する選手がたくさんいます。
ですが、プロ野球の場合、ほとんどが「9番バッター」として、ランナーがいる時はランナーを進塁させるためにバントをし、ランナーがいないときは積極的に打ちにいかず三振することが多いです。
理由は体力温存と、あまりバッティング練習をしないからです。
ピッチャーをしながら、ヒットを打てるほどプロ野球は甘くありません。(大谷翔平は怪物)
プロ野球(パ・リーグ)ではDHあり
プロ野球のパ・リーグではDH制を導入しています。
ピッチャーはピッチング専門で打席には入らず、代わりにバッティング専門の選手が打席に入ります。
試合をするために、10人必要になります。
DH制のメリット
ピッチャーのケガのリスクが下がる
DH制の場合、ピッチャーは打席に立たないため、デッドボール(死球)のリスクがありません。
また、ランナーとして走る必要もないため、守備との交錯のリスクもありません。
攻撃の幅が広がる
ピッチャーの代わりにDH(指名打者)がバッティングをするので、攻撃型のバッティングをする選手が一人追加となり、攻撃の幅が広がります。
DH制のデメリット
選手が10人必要になる
スタメンに10人必要ということは、それだけ選手層を厚くする必要があります。
たった1人と思いますが、その1人の違いによってチームの強さが変わります。
ピッチャーの負担がかかる
DH(指名打者)は、打つことに特化した選手です。
セ・リーグにようにピッチャーが打つ気がない状況で打席に立つのと、パ・リーグのように守備をせずに打つことに特化したバッターが打つ気マンマンで打席に立つのと・・・
逆に言えば、ピッチャーは常に気が抜けないため、ピッチャーの負担が増えます。
試合の駆け引きができない
DH制を導入しない場合、ピッチャーが打席に入るところで代打を起用することができます。
得点するチャンスに、ピッチャーに打順が回ってきた時・・・
- そのままピッチャーを打席に立たせて、次の回も投げさせる
- 代打を出して、次の回は別の投手に投げさせる
という選択肢があります。
もし、ピッチャーが相手打線を完璧に抑えていたら・・・?
このチャンスで得点しないと負けるかも・・・?
選択肢があるがゆえに、悩みますよね。
相手との駆け引きも野球の醍醐味の一つでもあります。
最後に
今回は、「DH(指名打者)制」について紹介しました。
高校野球やプロ野球のリーグによって、DH(指名打者)の取り扱いが違います。
どちらにもメリット・デメリットがあるので、理解した上で野球観戦すると、見方が少し変わってきます。
パ・リーグの試合を観に行った時に
なんて呟くと、通っぽくなります笑